『トライやる・ウィークとは、”兵庫県が、1995年の阪神・淡路大震災、1997年の神戸連続児童殺傷事件を機に中学生に働く場を見せて学習させようとする趣旨から、県内の中学2年生を対象として1998年度から実施されている職場体験である。(引用:Wikipedia)』

息子が通っていた幼稚園に「ノボリ」が立っていたことで、トライやる・ウィークの存在を初めて知りました。私が神戸市の中学生であった1980年代にはなかった制度です。

3年ほど前、神戸市の教育委員会から「トライやる・ウィークの受け入れボランディア企業を探しています。」とのお電話がありました。その際には、すぐにお断りしました。業務が立て込んでいた時期だったと思います。

今年の7月の末に、事務所に私と同じぐらいの年齢の女性が訪ねて来られました。
その女性はとても恐縮された様子で、私にメールを送ったけれども読んでもらえたか、と問われました。
確かにメールは読んでいたのですが、大掃除中に大急ぎで確認したものだったので、お返事をするのを忘れていたのです。内容は、パソコン好きの娘さんのトライやる・ウィークの受け入れ先としてお願いしたい、というものでした。
わざわざ訪ねてくださったこともそうですが「娘さんを思われている母の姿」が、私の胸を深く打ちました。多くは語られなくても、そのお姿と実直なご様子が、お人柄を推察させました。
「弊社のようなところで、トライやる・ウィークの趣旨を満たすことができるのか、中学校の先生に聞いてみます」とお答えしました。

次の日、こちらからお電話しようと思っていたところ、中学校の先生の方からお電話くださいました。トライやる・ウィークの内容について説明してくださるとのことで、後日、夏休み中に、板宿まで出向いてくださいました。

先生はトライやる・ウィークの実施要項について説明してくださり「(希望している学生さんは)パソコンが大好きで、パソコン検定も持っている、優秀で素直な子ですので安心してください。」とおっしゃいました。

私は、もし受け入れるならどのようなカリキュラムをこなしていただくかをシミュレーションし、先生にご説明したところ「職場体験なので、お掃除でも、お片付けでもいいんですよ。」ということでした。

初めてのことですので「本当に弊社で学生さんの職場体験を全うしてもらえるのだろうか」との不安は消えませんでしたが、弊社も「トライやる」してみることにしました。

そして初日、朝9時前に可愛らしい学生さんが、弊社の玄関に立っておられました。
ご挨拶もそこそこに、動画を撮影、編集・加工作業を手伝ってくださいました。お母様や先生のおっしゃる通りスキルが高く、予定していたカリキュラムは120%終えることができました。15時に初々しいお手伝いさんは、帰路につかれました。

まだ「これで本当に学生さんのためになっているのだろうか」との自分への問いかけは続いていますが、私自身、何だか、とてもふわっとした、日常とは違うことを体験できていることが嬉しく、この機会をいただいたことを、幸せだなと思います。

(この記事は、ブログJellyVol.41〜どこからでも参加できます〜で書きました)

トライやる・ウィーク